花埋み2023

今年3月に作品撮りを行いました。
お花を使った『花埋み』シリーズの新作です。

僕より先に上京していたヘアメイクは元より、福岡メンバー集結。フラワーアーティストはこの撮影のために東京入り。モデルは関東の人だけど、以前から福岡での作品を見てくれていて、なんと『花埋み』シリーズも知っていたというマニアぶり。そう考えると面白い化学反応が起きていると思う。

今回のテーマは『依存心』と『侵食』。
執着とか依存心がそのひとの人生を形づくり、その執着ゆえに身を滅ぼしていく様。そこにアーティスト小川梨沙の母への想いを重ね、どうもがいても母娘の縁からは逃れられない現実と、種としてそれを受け入れていく様子を植物で表現すると決めた。

「自分にはコレがある」というアイデンティティという名の依存心から脱却し次のステージに行くのも人生、ひとつのことに囚われてその人らしく朽ちていくのも人生。そこを美しく描きたかった。

恒例の手書きラフ(富永作)

もちろんこのラフは当日に向けてイメージを共有するために、便宜上つくったもの。限られた時間内で完成させるための設計図に過ぎなくて。

ROSE(薔薇の花)を使った作品。モデルの名もROSE。
Flower: Risa Ogawa
Model: Rose Yuzuriha
Makeup: Kanna Murokita
Shooting: Hidekazu Tominaga

撮影は生もの。最終的にどんな作品に仕上がるのかは、撮ってみないと分からない。絵とちがって難しいところでもあり、面白い部分でもある。反省点はいくつもあるが、仕上がりの作品がすべて。

久々にお花を使った作品撮りで楽しかった。

実は、違うカメラで撮った別バージョンの作品が存在する

一番の問題は、この撮影は3月だってこと。いま10月だよね?
ネタはたくさんあるので、思いついたものから更新していきます。

花埋み2023

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Photographer

富永 秀和のアバター 富永 秀和 Photographer

1983年福岡生まれ。グラフィックデザイナーから転身した職業フォトグラファー。2013年に中古購入した中判デジタルでその表現力の虜となる。福岡のシェアスタジオで経験を積み2022年に上京。
40歳で総合格闘技(MMA)入門。