茶々姫の脱走劇

自分の迷子チラシを素通りするチャチャ殿。

8月21日、愛猫のチャチャが、なんと3階の内倒し窓から脱走。
状況から見て脱走というよりは落下に近いもので、死んだり大怪我をしている光景が頭をよぎる。その日は預かりの商品撮影に集中していて、夕方近くまで脱走したことに気づかなかった。顔面蒼白になりながら探して回るも、恐らく落下から12時間以上経過していることによる絶望感。

チャチャ殿の性格からして、近場にたくさんいる他のネコと仲良くはできないし、数日は近くでじっとしているハズ。普段と同じトーンで名前を呼んで回るも反応なし。翌日からチラシをプリントしてご近所を回ってみたり、この時期ネコが活動する夕方以降に名前を呼んで回ることを繰り返しました。

3日経っても目撃情報がなく、声さえも聞こえてこない。警察と保健所、動物愛護団体、清掃局にも連絡を入れる。

僕は上京するときに決めたことがある。
チェレンジをすること。そしてネコたちを守ること、きちんと最期まで看取ること。

クロに関しては腎臓が悪く2日に1度は点滴をして延命している状態。その上チャチャがいなくなってしまったとなれば、自分の数少ない守るべきものをすべて失うことになる。

それも運命かもしれないけど、やはり後悔はしたくない!ということでペット探偵を検索しまくって、ちゃんとした業者を選定(良いカモだから悪徳業者も多い)。連絡を取ってスケジュール調整をし、お金を振り込もうと思っていた矢先に、お向いさんから慌てた様子で携帯に連絡が入りました。

『いま、ここの下に隠れています』
そこはまさに落下地点に停められていたバイク(カバーがかけられている)の下。ゆっくり声をかけて無事に確保。もう本当に「良かった〜」の一言。こうしてチャチャの脱走劇は4日で幕を降ろしたのでした。速攻で水分とエサを与えて、風呂場でシャンプーしながら全身をチェックするも問題なし。そのときに引っかかれた僕だけが、唯一の負傷ということで。

SNSではたくさんの方が情報拡散してくださり、見つかったあとも「よかった!」と声をかけてくださいました。本当に良かったし、普段抱えている問題なんて大したことないんだと思わされる出来事でした。

8月はコロナと思われる症状で苦しみ、唾を飲み込むだけで激痛という人生初の経験もしました。いくつか仕事を飛ばしてしまい、ご迷惑をおかけしました。そしてブログの更新が遅すぎる。

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Photographer

富永 秀和のアバター 富永 秀和 Photographer

1983年福岡生まれ。グラフィックデザイナーから転身した職業フォトグラファー。2013年に中古購入した中判デジタルでその表現力の虜となる。福岡のシェアスタジオで経験を積み2022年に上京。
40歳で総合格闘技(MMA)入門。