初現像(所感)

シノゴ初現像
学生のころはほとんど写真(というよりカメラ)に興味がなかったし
フィルムで写真を撮り始めてからも、プリントはともかく、
現像にはまったく関心がなかったのが本当のところ。個人的に、撮る本数も多くないことから
「自家現像」のメリットも薄く、ずっ~と躊躇していた。

人生初の現像は「シノゴ」。
もちろん、背中を押したのは 1枚1000円というランニングコストである。
(正に「仕方なく」という表現が適していると思う)

カラーネガの場合 フィルム(約450円/枚)現像代(450円/枚)=約900円/枚
モノクロだとフィルムは若干安いものの、現像代(840円/枚)もかかるらしい…

安月給の僕が 1枚で1000円も払っていたら、破産してしまう-
そこで選んだのがT-MAX400/50枚入/¥7,130(142.6円/枚) を「自家現像」する道。
(ちなみにT-MAXの場合は、現像代 1050円/枚)

タチハラ フィルスタンド45

朝から撮影し、現像してみたのが一番上の写真。

正直、像が浮かんでくること自体を信じていなかった(苦笑)こともあって
失敗を前提にして、わりと適当に処理をしたと思う。
(ただし、現像液と定着液の希釈率と、温度、時間だけは守った)

水洗い後にフタをあけたら、そこにあるはずのフィルムが1枚消えていて焦る。
タンク側面にピッタリと張り付いていたのがこの写真だ。ムラを補正済。
(他の奴も、同じスリットで重なって酷いことになっていた)
しかも、現像ムラだけじゃなく、光線漏れもあるような…(汗)

ま、大体の感触はあったので、
タンクにセットするときの工夫や、撹拌方法(特にココ)、ドライウェルの浸し方etc…
いろいろと工夫することで、次回は随分とマシなネガができると思う。

どうしても不安なら1000円払えばいいわけだし
そのうち、ブローニーも自家現像すればとても経済的な感じだ。
面倒くさいけど、すぐに見れるのもすごい魅力的。

TACHIHARA Fielstand 45 + FUJINON210mm

Profile

富永 秀和のアバター 富永 秀和 Photographer

1983年福岡生まれ。グラフィックデザイナーから転身した職業フォトグラファー。2013年に中古購入した中判デジタルでその表現力の虜となる。福岡のシェアスタジオで経験を積み2022年に上京。
40歳で総合格闘技(MMA)入門。