雨の記憶

小学校にあがる前、幼くて、トロくて、泣き虫で、まだ両親や妹と一緒に暮らしていたときの記憶。
白い壁の長屋のような建物に住んでいて、お向かいには幼馴染の男の子がいて、一番奥には元気なお姉ちゃんたちがいた。質素なアルミサッシの外には紫陽花が咲いていた。

今となっては本当に咲いていたのか定かではないけれど、原体験のようなもの。確かな記憶。

毎年この時期になると、雨の紫陽花からはそのときの匂いがする。

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