先日の「何も写っていなかった」シノゴ撮影。
まさかそんな悲劇が起こっているなど知る由もなく……
その翌日、僕は同じフィルムホルダーの裏面で、嬉々として写真を撮っていた。
写真は、会社に派遣スタッフとして来てくれている笑顔の素敵な女性。
(そしてブログ掲載もOKしてくれる心の広いお方でもある)
ところが、現像から上がってきたネガは…
●フィルムホルダーがズレて人物の頭が切れている
●そのせいで隙間から感光し上部が白っぽくなっている
さーっと血の気が引いた。
なにしろ先日の1枚は真っ黒で、こちらの1枚も頭が切れ、
顔がほとんど識別できないような、ひどいネガだったのだ。
(あれだけ緊張してじっとしててもらったのに…)
「僕が失敗しても、あなたが目をつぶったとしても、撮るのは一枚だけ」
と約束していたので、デジカメでの試し撮りもしていなかった。
もし、これがフィルムでなければ、単なる失敗で終わっていたかもしれない。
そして4×5インチという大きさでなければ、厳しかったかもしれない。
コントラストを抑えてスキャンし、未露光の上部15%程度を大きくトリミング。Photoshopで丁寧に整えていくと白くハレーションを起こしていた顔のディテールが少しだけ出てきた。(失敗しなければ、右下のセーターのようにしっかり写るハズなのだ)
これは救える!
そうしてできたのがこの写真。
技術的には失敗写真だけど、結果オーライ。
構図も僕が10分くらいかけたものよりずっと良い!(笑)
こういった写真が、必ずしも女性に喜ばれるとは思っていないけれど
自分としては「捉えたかったものが写っている」という点で満足。
心から素敵な笑顔だと思う。