この6×4.5版のネガを現像して、その溢れんばかりの優しいトーンに驚いた。
少しアマいのだけれど、きちんと芯があって心地よい。
レンズの設計思想によるものだろうか。
柔らかいレンズ(大抵はアマい)、硬いレンズ(大抵はシャープ)、どちらが好みかと聞かれたら、僕は迷うことなく前者を選ぶ。しかしこのレンズは、絞り込むとドライでぱさついた感じの質感になってしまうことにも気づいた。
カメラやレンズが変わると、仕上がりの作風も変化してしまう。
これまでペンタックス67を愛用してきたけれども、ストロボが1/30以下でないと使えなかったり、広角側でピントが合わせづらかったり、ピントリングの回転方向がLeicaやCanonと逆だったり、使いづらい面もあった。特にストロボなんかは、そこだけ違うカメラを使わなければ対応できない。
そんなわけで、機材を売却したお金でカメラを買い換えました。
中判では、初のオートフォーカス、初の自動巻き上げ、初の自動露出。そして1/125シンクロ。
これ1台で、撮ることだけを考えていればいい。これぞまさに中判のEOS(笑)
このMamiya 645AFDシリーズは失敗作と揶揄されることの多いカメラですが、レンズも柔らかく、非常に使いやすいというのがテスト中の感想です。