デジタル一眼レフ

いくら一眼レフが嫌いだと言っても便利で確実なことは間違いなく、
実はデジタル一眼レフだけでも3台を所有している。

(1) CANON EOS 10D ※2003年発売
(2) CANON EOS 5D ※2005年発売
(3) OLYMPUS E-1 ※2003年発売
※EOS 40Dを発売日に購入して使っていたが、安くなった5D購入を機に売却。

これまでに最も活躍したのがEOS 5Dだ。前の会社で、九州圏内の観光地や隠れスポット&オススメホテル等を紹介する某クレジットカード会員向けの会報誌をつくっていた。

自分で取材に同行して写真を撮り、紙面も自分でデザインするという強行仕事だったが、
何とかなったのは、このカメラのお陰だと思う。

取材で使うのは、標準ズームレンズ(EF24-105mm or タムロン28-75mm)と広角レンズ(EF20mm or タムロン17-35mm)と標準単焦点(EF50mmF1.4)だけ。
通販サイトのブツ撮りなんかは、タムロンの90mmマクロを使う。

僕が6年も前のカメラで満足しているのは、35mmフルサイズセンサーを搭載している点が大きい。今も主流のAPS-Cはフルサイズ機の半分以下の面積。つまりPenを代表とする昔のハーフカメラよりも小さい。いくら技術が進歩しようと、フォーマットが違うのだから写りも違うのだ。

被写界深度や周辺画質の面で、フルサイズゆえの扱いづらさは確かにある。
なるべく三脚を使うこと。加えてクリップオン・ストロボは必須だ。
デザイナーの観点でいえば、後の画像処理(印刷用に写真をいじる)の容易さ・粘りは驚異的。
仕事では、5D、そして誌面の小ささに助けられた(笑)

上の写真を撮るために、EOS 10DとAFが壊れたシグマ50mmマクロを引っ張り出した。写真の質や未熟なライティング技術を除けば、何の問題もないと感じることができた。

デジタル一眼レフの一番の利点は、フレーミングの容易さにあると思う。
ファインダーの視野率も高いし、何より背面液晶を使えば、その場で正確に確認できる。
フィルムならスキャン、プリント時のトリミングは否めないし、
マキナ67なんてフレーミングを天に任せるようなもの。

写真は上手くなりたい!
でも「上手い写真」も「キレイなだけの写真」も撮りたくない。

趣味の写真ではマキナやライカを使うことが多いため、
仕事を辞めた今、EOS 5Dの活躍の場はなくなったかにも見える。

でもでも、今こそ原点に返り、
このカメラで基本からやり直すのも良いかなあ、なんて。

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Photographer

富永 秀和のアバター 富永 秀和 Photographer

1983年福岡生まれ。グラフィックデザイナーから転身した職業フォトグラファー。2013年に中古購入した中判デジタルでその表現力の虜となる。福岡のシェアスタジオで経験を積み2022年に上京。
40歳で総合格闘技(MMA)入門。