今年3月に作品撮りを行いました。
お花を使った『花埋み』シリーズの新作です。
僕より先に上京していたヘアメイクは元より、福岡メンバー集結。フラワーアーティストはこの撮影のために東京入り。モデルは関東の人だけど、以前から福岡での作品を見てくれていて、なんと『花埋み』シリーズも知っていたというマニアぶり。そう考えると面白い化学反応が起きていると思う。
今回のテーマは『依存心』と『侵食』。
執着とか依存心がそのひとの人生を形づくり、その執着ゆえに身を滅ぼしていく様。そこにアーティスト小川梨沙の母への想いを重ね、どうもがいても母娘の縁からは逃れられない現実と、種としてそれを受け入れていく様子を植物で表現すると決めた。
「自分にはコレがある」というアイデンティティという名の依存心から脱却し次のステージに行くのも人生、ひとつのことに囚われてその人らしく朽ちていくのも人生。そこを美しく描きたかった。
もちろんこのラフは当日に向けてイメージを共有するために、便宜上つくったもの。限られた時間内で完成させるための設計図に過ぎなくて。
撮影は生もの。最終的にどんな作品に仕上がるのかは、撮ってみないと分からない。絵とちがって難しいところでもあり、面白い部分でもある。反省点はいくつもあるが、仕上がりの作品がすべて。
久々にお花を使った作品撮りで楽しかった。
一番の問題は、この撮影は3月だってこと。いま10月だよね?
ネタはたくさんあるので、思いついたものから更新していきます。