僕は現在、デザイナーと呼ばれる職についている。
自分にとって、仕事としているデザインは「作品」ではない。
デザインは“他者”であるクライアントのためのもの。
すべては役に立つかどうかだ。
「作品」と呼ぶのなら、それはクライアントの「作品」。
写真に関しても、僕にとってはただの「記録」でしかない。
(同時に、代え難い大切な「記録」でもあるが)
「なんとか被災地の役に立ちたい」と考える写真家さんたち。
あるいはそれが、誰かの役に立つことはあるかもしれない。
いや、きっとあるだろうと思う。
ただ「写真のチカラで東北を救おう」というコピーを見て
これがまかり通る世の中を残念に思った。
少なくとも写真を売ってできたお金は役に立つだろう。
なにもやらないよりは、余程立派だ。尊敬に値する。
しかし「救う」だなんてどうかしてる!