何を考えているのかわからない、とよく言われる。
記憶を辿ってみると、小学生のころには既に言われていたような。
自分のせいだし、他人に理解してもらおうとは思わないけれど、正直うんざりすることもある。
数年前までは、簡単に優しい言葉をかけられてはイライラすることが多かった。
長いあいだ軽蔑していた薄っぺらい言葉たちに、自分が支えられていたと知るのは、二十歳をずいぶん過ぎてからのこと。
何度も何度もなんども、同じことをもう繰り返したくはない。
自分でも持て余す「わかりにくさ」を、一般の「わかりやすい」形に近づける努力。
「伝える」ことよりも「伝わる」ことの重要性。
偽るのではなく、伝わるための擬態化。
某氏の迷言。
「愛されずに育った人間は、愛し方はもちろん、愛され方を知らない」