縁あって、ブラウベル・マキナ67がやってきてから丸3ヶ月。
マキナ67は、1979年「カメラのドイ」が海外ブランドを買収してつくった6×7判カメラだ。
自分が購入することになるなど、少し前まで考えたこともなかった。
<なぜか?>
● ニッコールレンズを売りにしているけど、まず僕はニコンに思い入れがない。
● 壊れやすいらしい。マキナサービスも修理受付を終了している。
● とにかくお高い中古価格(当時の定価=158,000円より高いものもザラ)
正直なところ6×7で実用なら富士フイルムの「GF670」だろうと思っていた。
それなのに、不思議なところで縁があるもの。
ふとしたことから、心あるお方に安価で譲っていただけることになった。
<使ってみてわかったコト>
1. 蛇腹式なので、畳むと非常にコンパクト(⇒これはGF670も同じか)
2. 機械式カメラなので電池が切れても安心。(電池は露出計のためだけ)
3. レンズがF2.8と明るく、解放でも比較的安定している。
4. スポット気味の露出計が非常に正確。
5. ホットシューがない(後の670/W67は有)
6. 220フィルムが使えない(後の670/W67は可)
7. レンズシャッターにしてはショックが大きい。
8. 中~遠景ではブライトフレームよりかなり広く写る。(アラーキー大先生の言う通り)
どんな優秀な写真家/カメラマンでも、カメラがなければ写真は撮れない。
仮によく持ち歩くカメラ = 良いカメラと定義すると、
6×7フォーマットでこの携帯性は驚愕モノ。間違いなく良いカメラだ。
特徴としては、このカメラはシャッターボタンとピントリングが同軸。
速写性はライカにほど遠いが、MF一眼レフよりは速く撮れる感じ。
儀式として、畳むときはピントを無限にすることと、2枚目以降はシャッターを切らなくても次の巻き上げができてしまうため、撮ったらすぐに巻き上げ、という手順を決めておく必要はある。
● 肝心のニッコール80mmの描写は、ブロニカ用のニッコール75mmと似ている。
全体的にシャープだけど少しだけ緩い。古い中判レンズの「大らかさ」がある。
その点は「GF670」の作例を見て、方向性が全然違うと感じた。
(個人的には「写りすぎない」点でこのレンズは好ましい)
<まとめ>
サクサクと軽快にシャッターが切れる良い相棒。
中判としては抜群の携帯性。
懸念していた修理も、保守部品の心配はあるにしろ
マキナサービス以外で可能みたいだし
惜しむべくは、220フィルムが使えないことくらい。
(あまりに軽快で、すぐに10枚撮り切ってしまうw)
GF670も気になるし、makina W67や670も気になる。
でもお分かりだと思うが、そんな金はないのである。
この縁(=マキナ)を大切に撮りまくることを
ココに宣言する!!